日本の最新VR事情--ゲームだけじゃない広告分野の活用、ハコスコとOculusの差とは

 日本のVR市場を取り巻く現状について、技術やコンテンツ制作、医学から資金調達までさまざまな立場の専門家が紹介するイベント「VRCカンファレンス 2015」が11月7日、御茶ノ水のデジタルハリウッド大学にて開催された。


 主催するVRコンソーシアム(以下、VRC)は、デバイス、コンテンツ、メディア、プラットフォームの4つの領域におけるVRの認知活動や技術開発、恊働を促すための交流活動を行っており、VRCにとって初のカンファレンスとなる。

 プログラムの構成は幅広く、オキュラスのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の装着規制がなぜ13歳以下に設定されているのかを医学的視点で解説したほか、国内のベンチャーキャピタルがどのような基準でVR市場を見ているかなど、さまざまな分野からスピーカーが登壇した。広告としてのVR活用をテーマにした話では、成功事例や具体的な課題が紹介された。


理事の杉山知之氏によるVRの歴史を俯瞰するトークから始まり、2つの基調講演と学術系やゲーム、広告など8つのジャンルをテーマにした幅広いプログラムで構成され、いずれも短時間の発表ながら中味の濃いものになっていた

基調講演にはVRCの理事であり、「現代技術の魔法使い」と呼ばれる筑波大学の落合陽一氏も登壇

会場の模様は360度ライブストリーミングで中継公開され、ハッシュタグ#vrcjpは同日のランキングトップに入った

 さらに注目を集めていたのは併催のデモ体験コーナーだ。ソニーのPlayStation VRやサムスンのGear VRをはじめ、Production I.G 制作の「攻殻機動隊新劇場版のVirtual Reality Diver」など12の展示を一同に体験できるようになっていた。

 さらに11月5日にVRコンテンツ制作スタジオ「GREE VR Studio」を発表したばかりのグリーは、東京ゲームショウで大きな話題となった3DVRの謎解きゲーム「サラと毒蛇の王冠」と、ハコスコ向け新作アプリを先行公開。エンターテインメント分野でもVRが大きく注目を集めつつあることが伺える。




デモ体験コーナーでは12のVR関連作品やデバイスなどが勢揃いし、大盛況だった。

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