カメラメーカーは、ユーザーが最高の映像や写真を撮影する手助けをすることに注力するのが一般的だ。そして、クリップ映像をつなぎ合わせたり、編集、保存、共有したりといった残りの作業はユーザー任せになる。それに対して「Graava」は、撮影から共有までのユーザーによる作業をできるだけ最小限で済ませられるエクスペリエンスを実現しようとしている。
Graavaカメラはイメージセンサ、マイク、加速度計、GPSを使用して、撮影した映像の中からクリッピングする価値のある瞬間を判断する。また、同カメラをサードパーティー製の心拍数モニタと連携させて、そこからの情報を利用することもできる。
さらに、Graavaのモバイルアプリを使用すれば、クリップ映像をトリミングし、1本のビデオに編集することが可能だ。ユーザーは最終的なビデオの長さを選択するだけでよく、後はアプリが自動編集する。同アプリには、クリップ映像を「Instagram」や「Vine」向けにカスタマイズする場合に備えて、専用のプリセット機能も用意されている。そして、何らかの理由でビデオに取り込みたいカットが取り込まれなかった場合、ユーザーはシンプルなタイムラインエディタを使ってそれらを手動で追加できる。
Graavaは、30fpsのフルHD映像や8メガピクセルの静止画像、タイムラプスが可能だ。また、ベビーモニタやセキュリティカメラとしても使用でき、その間に電源を供給し続けられるようにワイヤレス充電器が利用可能になる予定だ。単体での連続撮影時における内蔵バッテリzの持続時間は、最大3時間。
また、このワイヤレス充電器にカメラをセットしておけば、撮影した画像をGraavaが計画しているクラウドサービスにアップロードすることが可能だ。ストレージのほかにも、このサービスを使用することで、複数台のカメラからのGPSデータを自動比較し、別々に撮影した映像を1本のビデオに編集することができる。
Graavaはこのカメラを2016年2月から出荷開始する予定で、価格は400ドルとなっている。ただし、今すぐお金を払い、この新興企業に賭けるのもよいだろう。その場合は、1台250ドルで事前予約できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」