ICANNが不正アクセスの被害に--ユーザー情報流出も

Larry Seltzer (ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 (ガリレオ)2014年12月18日 11時42分

 Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は米国時間12月16日、同組織がフィッシング攻撃の被害に遭い、「Centralized Zone Data Service」(CZDS)など、ICANNの一部システムの管理者アクセス権を攻撃者に取得されたことを公表した

 ICANNによると、攻撃の時期は11月下旬で、ICANN内部から送付されたかのように装った、スタッフ宛てのメールにより行われたと考えられるという。この攻撃により、複数のICANNスタッフの電子メール認証情報が漏えいした。その後、この情報がCZDSを含む他のICANNシステムへの不正アクセスに使われた。

 CZDSは、ドメインレジストリなどが利用するサービスで、DNSのルートゾーンファイルへのアクセスを要求する。このシステムが不正アクセスされたということは、ゾーンファイルそのものにアクセスできたわけだが、それ以上に重大なのは、システム利用者のアカウント情報にもアクセスを許した点だ。これには電子メールアドレスとパスワードも含まれる。パスワードはソルト処理のうえ暗号化されたハッシュ値であったため、攻撃者に利用される可能性は低いが、ICANNは同システムのユーザーに対し、念のため新しいパスワードを取得するよう促している。

 攻撃者は同時に、アカウント所有者の氏名、住所、電子メールアドレス、ファクス番号、電話番号にアクセス可能だったと考えられる。

 調査では今のところ、Internet Assigned Numbers Authority(IANA)システムが不正アクセスの被害に遭った形跡は見つかっていない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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