リクルートライフスタイルは11月27日、POSレジアプリ「Airレジ」に加わる2つの新サービスを発表した。順番待ち管理アプリ「Airウェイト」と、予約管理システム「Airリザーブ」だ。現時点ではどちらも無料で利用できる。両サービスによって、より多くの店舗や業態に「Air」シリーズを導入していきたい考えだ。
Airウェイトは、顧客の来店受付や番号券の発券、入店案内などをデジタル管理できるiPad向けアプリ。顧客は満席の飲食店などでAirウェイトに人数や席タイプなどを入力し、番号券を発券する。番号券に印刷されたQRコードを読み取ると、現状の順番待ち人数がリアルタイムで確認でき、順番が近づいたことを知らせるメールが届くようになる。
Airウェイトを担当する渡瀬丈弘氏は、4月からレストランや百貨店で1万7000人に向け実証実験を実施したところ、再来店の意向が62%上昇したと説明。「機会損失の解消など、店舗側は混雑時の周辺業務への負荷が軽くなる。お客様も待ち時間を有効活用できるようになり、サービスが改善する」と店舗・顧客双方のメリットを強調した。
Airリザーブは、電話予約、直接予約、ネット予約を一元管理できるシステム。イベントやセミナーなどのように、事前に枠を決めて予約受付をすることができるほか、医療機関や美容室など、店舗の空き時間から開始・終了時間を指定して予約受付することも可能だ。これにより顧客は24時間、ネットで予約できるようになる。
Airリザーブを担当する弓場央嗣氏は、24時間のネット受付が可能になることによって「店舗の予約数最大化に貢献できる」と利点を説明する。さらにデジタル環境で予約の一元管理が可能になることで、「煩雑な予約管理業務の負担を減らせる」と話した。
この2つの新サービスの軸となっているAirレジは、2013年11月から提供されている無料のクラウドレジアプリだ。導入した店舗は、会計入力や売上集計などのレジ業務をスマートフォンやiPadなどで処理できるようになる。今回の発表では、Airレジが開始1年で10万アカウントを突破したことも明かされた。
これまでにAirレジはグルメ情報サイト「ホットペッパーグルメ」や、全自動クラウド会計ソフト「freee(フリー)」などと連携し、店舗の集客支援や業務負荷軽減の機能を向上させてきた。今回、Airウェイト、Airリザーブとサービスを拡充したことで、より「Air」サービスの幅が広がったことになる。
リクルートライフスタイル執行役員の大宮英紀氏はAirレジの可能性について、「レジを使う可能性のあるすべての店舗を支援できると考えている」と自信を見せた。今後は他サービスとの連携や、新たなAirサービスの開発に注力し「利用者数の最大化」を目指すとしている。
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