米国時間9月17日に「iOS 8」がリリースされたが、Appleユーザーは同OSを急いでインストールしようとはしていないようだ。
Appleの「App Store Distribution」ページを見ると、iOS 8の適用率は10月5日時点で47%であることが分かる。9月21日時点の46%からわずか1ポイントの増加だ。2週間の間に普及率がほとんど増加していないことは、一般のユーザーが必ずしもiOS 8に魅力を感じていないことを明白に示している。
しかし、AppleのApp Store Distributionページを見ただけだと全体像はつかめない。同ページの統計データからは、「App Store」を訪れるiOSユーザーの利用OS比率しか分からない。既に最新バージョンにアップグレード済みだが、何らかの理由でApp Storeにアクセスしない「iPhone」「iPad」および「iPod touch」ユーザーは集計対象になっていない。とはいえ、同ページの統計データは、App Store訪問者の間でiOS 8の成長率がほぼ横ばいになっていることを示してはいる。
第三者の分析企業各社がまとめた報告書を見ても、iOS 8の適用速度が過去のOSに後れを取っていることが分かる。モバイル分析企業Mixpanelがまとめたデータは、公開から20日後に当たる10月6日時点のiOS 8の適用率が44.5%であることを示している。Mixpanelによると、公開から20日後に当たる2013年10月7日時点の「iOS 7」の適用率は、69.7%だったという。
Appleのモバイルユーザーの間でiOS 8がそれほど普及していない理由は複数あるのかもしれない。しかし、iOS 8があまりにも多くの批判を受けてきたので、人々はしばらくの間、iOS 7を使い続けることに決めた、というのがおそらく最も妥当な説明だろう。
iOS 8はリリース時点で多くの技術的問題を抱えており、Appleは1週間後の2014年9月24日にフィックスとして「iOS 8.0.1」をリリースすることを余儀なくされた。しかし、バージョン8.0.1はさらに多くのバグをもたらした。具体的には、セルラーネットワークに接続できなくなったことや、「Touch ID」指紋センサが機能しなくなったことを訴える苦情が公開後すぐに多くのユーザーから寄せられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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