インターネット接続不要のチャットアプリ「Cycro」--天災時の活用も

井指啓吾 (編集部)2014年06月16日 16時43分

 モバイルアプリ開発の未来少年は6月16日、Bluetoothを使ってメッセージをやり取りできるチャットアプリ「Cycro」のベータ版を公開した。利用料は無料。まずはAndroid版のみ提供し、iOS版も近日中に公開する。

  • 「Cycro」チャット画面イメージ

 このアプリでは、3GやLTE、Wi-Fiに接続していなくても、Bluetoothを使って現在地から約10メートル以内のユーザーとメッセージのやり取りができる。テキストチャットに加え、音声チャットも可能だ。

 このCycroにおいて同社は現在、各端末を中継することで遠距離との通信を可能とする仕組みを作っているという。これが実装されれば、大規模な天災などによりインターネット回線がつながらない場合でも、チャット利用が可能となる。

 また、ユーザー数が増えることで、インターネット網とは異なる、電波塔などが不要な独自のメッシュネットワーク(通信機能を持つ端末同士が相互に通信する、網の目状に形成された通信ネットワーク)が構築できる。同社では、そのネットワーク網を使った新たな取り組みも期待しているという。

 さらに同社では、Cycroの技術を用いた新たなコミュニケーションツールを開発している。Cycroを新コミュニケーションツールの実証実験としての役割を担うものとして位置づけており、今後、実際の市場におけるBluetoothを経由したコミュニケーションの使用動向を調査するとしている。なお、9月には北米を中心にしたグローバル展開を開始する予定だ。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]