日本マイクロソフトは10月24日、タブレット「Surface」の第2世代となる「Surface 2」、「Surface Pro 2」を国内で発売すると発表した。一般向けには、10月25日から量販店やMicrosoft Store(オンライン)で、法人向けには、11月1日より認定Surfaceリセラーから販売を開始する。
新Surfaceは、米国では9月23日に発表され、10月22日に発売されたばかりだ。
初代Surfaceは、2012年10月の米国の販売から半年遅れの3月に、Surface Proは6月に販売開始された。
今回は3日遅れ程度となり、前回よりも大幅に早まった。この点について、「日本のようなすばらしい市場には、できるだけ早く用意したかった。最高のプロダクトを日本に提供したい」(マイクロソフト ジェネラルマネージャー Surface & Windows Hardware セールス&マーケティング担当のブライアン ホール氏)とコメントした。
Surface 2はSurface RT、Surface Pro 2はSurface Proの後継機種となる。いずれもマグネシウム合金製の筐体、キーボード カバーやMicrosoft Office搭載などの特徴に加えて、処理能力、ディスプレイ、カメラ解像度の向上、2段階の調整ができるキックスタンド(背面スタンド)など、さまざまな強化を図ったという。
Surface 2の仕様は、Windows RT 8.1を搭載する。Officeは、Office Home and Business 2013 RTだ。カラーはシルバーのみ。ディスプレイは10.6インチワイド(1920×1080)で、サイズは約幅275mm×縦173mm×厚さ8.9mmで、重さは約676g。CPUはNVIDIA Tegra 4、メモリは2Gバイトで、バッテリ駆動時間は約10時間。カメラはフロントが3.5Mで、リアが5Mを備える。
Surface Pro 2の仕様は、Windows 8.1を搭載する。Officeは、Office Home and Business 2013で、法人モデルには搭載しない。カラーはチタンのみ。
ディスプレイは10.6インチワイド(1920×1080)で、サイズは約幅275mm×縦173mm×厚さ13.5mmで、重さは約907g。Haswellとして知られる第4世代のIntel Core i 5(Core i5-4200U)、128Gバイトモデルは4Gバイトのメモリ、256Gバイトモデルおよび512Gバイトモデルは8Gバイトのメモリを搭載する。
バッテリ駆動時間は明らかにされていないが、「省電力設計により、約75%のバッテリ駆動時間を向上した」としている。カメラは720p HD カメラをフロントとリアに備える。
日本マイクロソフト 代表執行役 社長の樋口泰行氏は、「知り合いにこのボーナスでPCを買おうかタブレットを買おうか迷っているという話をされた。それはまさにSurfaceだ。1台で済み、考える必要がないという話をした」というエピソードを明かした。
「マイクロソフトが企画・設計した新しいタブレット。タブレットの機能とPCの機能を兼ね備えた製品。これまでの流れを分担するタブレットではなく、アプリの資産を継承し、USBも兼ね備え、マウスとキーボードで生産性もあり、セキュリティもしっかりとしている。それが真のタブレットではないか」と説明した。
なお、Surface 2とSurface Pro 2の購入者には、(1)Skype 12か月無料特典 「世界61か国 固定電話かけ放題プラン」(2)Skype 12か月無料特典 「Skype WiFi 12か月無料」(3)SkyDrive 200Gバイトフリー(2年間)の3つの特典が受けられるクーポンが同梱されているという。
なお、従来のSurface(Surface RT)32Gバイトモデルは、販売を継続する。また、Surface Proは、12月末までの期間限定として、Microsoft Store(オンラインストア)にて、7万9800円で販売するとしている。
今回は、アクセサリにも力を入れた。本体のカバーのように組み合わせて持ち歩けるキーボードは、薄さ約2.8mmの感圧式キーボードを備えた「Touch Cover 2」(1万2980円)と、打鍵感のある薄さ約5.4mmキーボードを備えた「Type Cover 2」(1万1980円)がラインアップする。いずれも、第1世代よりも薄くなり、近接センサが手の位置を感知しするとバックライトが点灯する。
中でもTouch Cover 2は1092センサ(初代は80センサ)を搭載し、タッチの感度を大幅に向上させたとしている。また、Type Cover 2のほうが人気があるとし、4色のカラーバリエーション(シアンブルー、パープル、マゼンタピンク、ブラック)をそろえる。
充電や外部モニタ接続などができる「ドッキングステーション」(1万9980円)やカーチャージャー(5480円)、ワイヤレスアダプタ(4980円)、薄型マウス「Arc Touch Mouse Surface edution」(6980円)などもラインアップする。
ラインアップと価格は下記のとおり。
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