約7割が3種類以下のパスワードを使い回す--半数が変更する習慣なし

 トレンドマイクロは12月14日、「パスワードのログインが求められるウェブサイトの利用に関する調査」の結果を発表した。ネットユーザーの多くが、覚えやすい簡単なパスワードを設定し、複数のウェブサイトで同じパスワードを使い回すなど、セキュリティ上のリスクが明らかになったと説明している。

 パスワードでログインが必要なウェブの利用状況では、1位の「ECサイト」57.3%、2位の「ネットバンキング/保険」52.2%に次いで、「SNS」37.7%が利用されていた。1人あたり13.95サイト(標準偏差)を利用しているという。

 パスワードの設定については、「1種類のパスワードでほぼ全てのウェブサイトを利用」13.9%、「2~3種類のパスワードでほぼ全てのウェブサイトを利用」55.4%となっている。合計で約7割が3種類以下のパスワードでほぼ全てのウェブサイトを利用していると回答した。パスワードの長さは9文字以下で2種以下の文字種の使用が大多数だ。

 パスワード管理については、43.7%が「書いたり、保存せずに覚えている」と回答する一方、34.8%が「手帳やノートにメモ」と回答した。パスワード変更頻度については「ほぼ変更しない」とするユーザーが50.6%と半数以上となり、覚えやすく入力しやすいパスワードをリスクのある方法で使用している実態があると分析している。

 ウェブサイトを利用するにあたって、62%が「パスワードを自分で考えて設定することは面倒」と回答。「別のサイトで使っているパスワードを間違えて入力した経験がある」79.1%、「つい同じパスワードを複数のパスワードで使い回してしまう」77.9%、「どのようなパスワードがセキュリティ上、安全なのかわからない」77.2%と回答した。

 パスワードを設定する際や管理する上での困りごとが明らかになる一方、パスワードを「個人情報の重要度によって使い分けている」ユーザーも43%おり、管理が困難にならない範囲でセキュリティに気を配っている現状もうかがえたという。

 調査は11月26~27日、パスワードのログインが必要なウェブサイトを利用している18~59歳の男女316人にネット調査で実施した。

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