Googleは米国時間10月29日、欧州では11月13日に、米国ではその後間もなくしてから、音楽サービス「Google Music」で独自の「Scan and Match」機能を提供開始する計画を発表した。
複数の音楽業界筋によると、GoogleはモバイルOS「Android」の最新バージョンを発表する報道機関向けイベントを29日にニューヨークで開催し、その席で「Scan and Match」機能とともに、エンターテインメントを提供する「Google Play」の他のアップデートも発表することになっていたという。同社は、ハリケーン「サンディ」の接近に伴い、このイベントを中止した。
米CNETは、Googleが「Scan and Match」機能の提供開始に必要なライセンスを取得しようとしていることを9月に報じた。Googleは公式ブログで、欧州では11月13日に、米国ではその後間もなくしてから、「Scan and Match」機能を提供開始する予定だと述べていた。
「Scan and Match」は、ユーザーの楽曲をホストサービスのコンピュータサーバ上に保存できるプロセスの説明に用いられる用語で、保存された楽曲は、ウェブに接続された好きな音楽プレーヤーにインターネットを通じてストリーミングできる。「Scan and Match」が持つ最大の長所は、楽曲を1曲ずつホストのサーバにアップロードするという時間の掛かるプロセスを省ける点だ。
オンライン音楽業界では、より低価格な音楽とさらなる利便性をユーザーに提供しようと激しい競争が繰り広げられている。「Scan and Match」は、Apple、Amazon、Googleが互いに一歩先んじようとしている分野の1つだ。Googleは今回の発表で、「Scan and Match」機能を無料で消費者に提供すると述べた。
「Scan and Match」に関するニュースに加え、Googleはさらに、欧州のGoogle Playで音楽の提供を開始しようとしていること、そして、カナダ、英国、フランス、スペイン、オーストラリアで、映画をレンタルするだけではなく購入することができるようになったことを明らかにした。
また、Googleは、3大レコード会社のうちの1社であるWarner Music Groupとの1年にわたる膠着状態に終止符を打った。2011年11月のサービス開始当初、Google MusicではWarner Music Groupの楽曲を提供していなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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