Joe Sumner氏は2年前、バンド仲間とツアーに出ているとき、自分達のコンサートを撮影した数百もの動画がYouTubeに投稿されているのを発見した。どの動画も同じ場所から撮影されたものだった。
伝説的なロッカーSting氏の息子であるSumner氏は、聴衆の1人1人がそれぞれに独自の興味深い視点を持っていることに気付き、彼らをつなげる方法を友人のDavid King Lassman氏に相談した。
Sumner氏は声明で「長年ミュージシャンとして仕事をしてきて、人々が常にコンサートで各自好みの瞬間をビデオに撮っていることに気付いたが、さまざまな視点を相互に共有する方法がなかった」と述べた。
この問題意識が「Vyclone」の開発につながった。Vycloneは米国時間7月18日、「iPhone」と「iPad」向けの無料ソーシャルビデオアプリとして公開された。
このアプリはiPhoneのGPSを使用して、半径100フィート(約30m)内にあるビデオを最大4つまで取り込んで自動的にミックスし、それぞれの視点からの映像を同期したマルチアングルのビデオコラボレーションを作り上げる。ユーザーがこの結果を気に入らない場合は、別の自動ミックスを指示したり、自分でクリップを編集したりできる。Instagramに似たフィルタがあり、クリップに適用することも可能だ。
作成されたビデオは、このアプリを使っている別のユーザーと共有してビデオプロジェクトに組み込むことができる。また、クリップはFacebookやTwitter、YouTubeにアップロードすることも可能。現時点でこのアプリは、AppleのApp Storeを通じて「iOS」でのみ利用できるが、他のプラットフォームへの対応も計画されている。
ロサンゼルスに本拠地を置くこの新興企業は、Ashton Kutcher氏のA Grade Investments、Live Nation、DreamWorks Animations Investments、Thrive Capitalから、シードマネーとして270万ドルの支援を受けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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