ソフトバンクモバイルは3月16日、「新しいiPad」の発売を記念してカウントダウンセレモニーを開催した。ソフトバンクモバイル社長の孫正義氏は、イベント終了後に記者団からの質問に答えた。
新しいiPadの特長について聞かれると、「触ってみれば、本当にきれいで素晴らしいと分かる。ほかに世の中に何機種もタブレットがあるが、どうしてiPadがそんなに圧倒的に売れるのか。表面的に似たものをつくるのは簡単。だけど、やっぱり今回のように4倍キレイになって、クアッドコアグラフィックスを使っているにもかかわらず薄さ、重さは今までとほとんど変わらない。バッテリ容量は倍ぐらいになっている。通常なら、あちこちに妥協しないとならないところがでてくる。パッと見た目で表面でわからない中の進化がものすごいということ。毎日10時間ぐらい僕も使っているが、ほとんど充電しなおすことなく快適に使えている。そういうトータルのバランスが絶妙にいい。ソフトとハードをインテグレート(統合)している」と絶賛した。
さらに「今までの製品は、カメラだけをハードウェア的に強調して見せたり、画面だけを強調して見せたりして、結果的にトータルバランスが崩れてしまい電池がもたないなどの問題があった。やっぱりアップルの素晴らしさはトータルのバランス。数字で競うのではなく、ユーザーにとって使いやすいもの、すばらしいものということへのこだわりが優れている。使ったら家族に勧めたくなる」と語った。
またソフトバンクモバイルは3月1日、プラチナバンドとも呼ばれる900MHz帯を使用する特定基地局の開設計画の認可を受けた。7月25日から900MHz帯を使用した通信サービスを開始する予定だ。速度について問われると「今までとそんなに変わらないけれども、電波はだいぶ届きやすくなる。規格は、HSPA+(最大21Mbps)」とした。今回の新しいiPadは、米国において高速通信ネットワーク「LTE」に対応するが、国内では対応していない。日本での展開について「将来的には対応していきたい」と語った。
今回イベントを行った3月にオープンしたばかりのソフトバンクショップ銀座店は、「ユニクロ」の跡地だ。「ここの店は、銀座などいろいろなところで探していると話したら、友達のよしみで柳井さんにゆずってもらった。最高の場所が見つかった」と明かした。ユニクロを展開するファーストリテイリング 代表取締役会長 兼 社長の柳井 正氏は、ソフトバンクの社外取締役でもある。なお、ユニクロは同日、「ギンザ コマツ」内に世界最大の「ユニクロ 銀座店」をオープンしている。
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