グリーは3月16日、SNS「GREE」における、未成年ユーザーのゲーム内課金を制限すると発表した。4月1日より、15歳以下のユーザーは月間5000円まで、16~19歳のユーザーは月間1万円までしか課金ができなくなる。また、未成年ユーザーがゲーム内の各アイテムを購入する際に、有料であることなどを強調して表示することで注意喚起する。
同社ではこれまでも、通信キャリアによる決済につき、GREE独自の利用金額の制限を実施してきたが、未成年ユーザーに対する施策を強化する目的で今回の措置に踏み切ったとしている。なお「GREE Platform」にゲームを提供しているデベロッパに対しても、同様の施策の実施を求めるという。
ユーザーがサービスの利用状況を自身で正確に把握できるよう、希望するユーザーに対して、コインの購入が毎月一定額に達した時点で、メールなどで通知するサービスも開始する予定。今後は「利用環境向上委員会」による検討などを踏まえて、コンテンツチェック体制を強化していくとしている。
さらに、GREEが利用規約で禁止しているリアル・マネー・トレード(RMT)関連行為に対する有人でのチェック体制を導入した。RMT行為を発見した場合は、速やかに違反記載の削除や違反ユーザーに対する警告、違反ユーザーのアカウント停止などの措置を実施するとしている。
RMTは、サービスの一部の利用権を現金などと交換取引をすること。2月にグリーが提供するソーシャルゲーム「探検ドリランド」で、ゲーム内アイテム(カード)を不正に複製できるバグが発見され、希少価値の高いレアカードが「Yahoo!オークション」などに相次いで出品される不正行為が発生。これを受け同社では、禁止行為の監視を強化すると発表していた。
なお、最近ではアメーバピグが15歳以下のコミュニケーションを禁止したばかり。
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