Twitterは今や、インターネット接続機能を持つテレビから「iOS 5」まで、あらゆるものに組み込まれるようになった。特にiOS 5への統合は、今のところ最大の成果だろう。現時点で、Twitterは何もかも知っていると言えるほどの存在感を持つ一歩手前まで来ている。
当然ながら、Twitterはこのことを自覚しており、テレビ番組について放映後にあれこれと話ができる絶好の場としての地位を、長年の定番となってきたオフィスの冷水器周辺から奪ったと豪語するほどだ。「Dancing With The Stars」や「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」(原題:The Big Bang Theory)などのテレビ番組向けに作られたハッシュタグ(それぞれ、#DWTSと#BigBangTheory)がその好例だ。
ゆえにTwitterがこの番組の分野で何らかの提携を結び、このパワーから実際に何か役立つものを引き出そうとするのは理にかなったことと言える。
Twitterは米国時間10月25日、自らにとってまったく新しいマーケティングブランドとなる可能性があるサービスを開始した。これは音楽オーディション番組「X Factor」の米国向け新シリーズと連携したサービスで、視聴者はTwitter経由で気に入った出場者に票を投じることができる。
投票方法はきわめて簡単だ。まず、当然だが番組の公式アカウント「@TheXFactorUSA」をフォローする必要がある。フォロー後、番組のファンはダイレクトメッセージ機能を用いて票を投じることになる。ツイートそのものは票としてカウントされないが、「番組の一部始終をあらゆる角度から見る機会」を提供するために、司会者、審査員、および出場者のツイートが随時公開される予定だ。
少々やりすぎの感もあるが、「X Factor」のような番組について言えば、視聴者の大半はすでにソーシャルメディアに慣れており、さらには頻繁に使用している可能性が高い。そのため、より多くの宣伝効果とトラフィックを得るTwitter側にメリットをもたらすのはもちろん、テレビ局のプロデューサーや幹部も、番組に関してさらなる測定基準を手にできる。
そのため、両者にとってプラスとなる可能性が高いはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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