ワイヤレスチップ市場調査会社Forward Conceptsの社長であるWill Strauss氏は、米国時間10月4日に発表された「iPhone」が「iPhone 5」ではなく「iPhone 4S」であることには十分な理由があると述べている。
「彼らはiPhone 5をLTEバージョンのためにとっておいている。iPhone 5が登場するのは2012年春以降になるだろう」(Strauss氏)
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は最高業務責任者(COO)だった頃に、少なくとも2度の業績発表の中で「第1世代のLTEチップセットではデザインを大幅に譲歩しなければならない」と述べている。
Strauss氏によれば、「HTC ThunderBolt」などの現在のLTE実装は、Appleの好みに合うものではないという。例えばThunderBoltには、LTEベースバンド(モデム)チップと、音声機能用に2つ目のQualcomm製3Gチップが備わっている。
チップの専門家でありAnandtechのCEOを務めるAnand Shimpi氏は、「iPhone 4のPCB(プリント回路基盤)はすでに驚くほど小さく、バッテリのサイズを小さくしない限り、LTEに対応するためのチップを追加するスペースは残されていない」と述べている。
Shimpi氏によれば、2012年の第2四半期に登場する可能性が高いQualcommの「MDM9615」チップは、パッケージの小型化と音声対応を実現するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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