日本IBM、ビジネスプロセス改善を支援する新ソフト

 日本IBMは、ビジネスプロセス管理 (BPM)ソフトウェアの新製品「IBM Business Process Manager」を、6月17日から提供すると発表した。反復型開発でBPM環境を素早く構築する製品である「WebSphere Lombardi Edition」と、複雑なシステム連携を実行する「WebSphere Process Server」を統合し、機能強化したものという。

 同製品の最大の特長は、BPMに関連する多様な開発資産を1つのレポジトリ(情報格納庫)で共有・管理する構造を採用している点。従来は、ビジネスプロセスの開発に関わるプロセス設計者やITシステムの開発者などがそれぞれ異なるツールを使い、設計や開発などの成果物を異なるレポジトリに登録していた。そのため、ビジネスユーザーが業務プロセスの変更要求を出した場合に、資産間のバージョン管理やシステム間の依存関係の把握が難しく、修正の反映が煩雑になったり手戻りが発生したりと多くの時間を要し、プロセスの設計から適用までを短期間で行うことが困難だったという。

 IBM Business Process Managerでは、プログラム部品やパフォーマンス情報といったビジネスプロセス管理に関連する資産をレポジトリで一元管理することで、プロセス変更に必要な情報資産をすばやく取り出して修正し、迅速に実業務に適応することが可能になっているという。

 また、改善対象の業務規模に応じた3種類のエディションを用意したことにより、小規模のビジネスプロセス改善プロジェクトから始め、効果を確認しながら段階的に全社規模のプロジェクトに拡張することも可能という。

 エディションは、利用者200名、開発者3名までの小規模向け「Express Edition」、中規模向けの「Standard Edition」、複雑なシステム連携を伴う全社規模でのビジネスプロセス改善に適した「Advanced Edition」の3種。価格は、Express Editionが1124万7700円より。Standard Editionが2175万7500円より。Advanced Editionが2635万5000円より。価格はすべて税別で、開発・テスト・運用環境および開発者ライセンス1名分を含む。

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