SD Associationは米国時間1月5日、データ転送速度がこれまでの3倍となる新しいSDカード仕様「UHS-II」と新しい電子書籍向けのアプリケーション仕様「eBook」をラスベガスで開催の2011 International CESで発表した。
SD Associationは、転送速度の高速化のため、SDカード向けに「Ultra High Speed」(UHS)転送技術を開発した。SDHCとSDXCに対応しており、第1世代の「UHS-I」の転送速度は104MBpsだった。
新しいUHS-II技術では、電気的な接点を追加することでデータ転送速度を312MBpsまで向上している。SD Associationによると、UHS-IIに対応したデバイスは従来のSDカードを読み込み可能であるという。
SD Associationは2010年9月、UHS-IIに対応したSDカードやデバイスの登場は2012年になると述べている。
eBookについては、電子書籍端末メーカーや出版社など同仕様をサポートする企業は明らかにされていないが、SD AssociationのチェアマンであるNorm Frentz氏は声明で、「新しいe-Bookアプリケーションによって、消費者は電子書籍コンテンツへ後半にアクセスできるようになり、膨大な数の既存のSD対応携帯電話やデバイスを電子書籍端末に変えることができる」と述べた。
SD AssociationのコミュニケーションディレクターであるKevin Schader氏によると、「SD Associationは、ePublishやCPS、XMDF、『.book』など人気のある外部のフォーマットを将来的にサポートする計画」であると述べた。また、使用料は無料でコピー保護にも対応するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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