グーグル、「クローキング」行為の監視強化へ

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:佐藤卓、福岡洋一2011年01月04日 12時08分

 自分のウェブサイトがGoogleで何位にランキングされているかを常に気にかけている人たちにとって、検討すべき新たな問題が浮上した。それはクローキングだ。

 Googleでスパム対策を数多く担当しているMatt Cutts氏は先週、Googleがクローキング行為をさらに厳しく監視する計画であることをTwitterのつぶやきで明らかにした。クローキングとは、サイトを巡回するGooglebot用とユーザー向けに別々のページを用意しておく手法だ。たとえば、「検索エンジンにはHTMLテキストで構成されたページを見せ、ユーザーには画像やFlashで構成されたページを見せる」といったことだと、Googleのウェブ管理者向けヘルプページには書かれている。しかし、Cutts氏は、Googleがクローキングをあらためて重要視するにあたり、同社がページ内容以外のものに目を向けていることを示唆し、「Googlebot向けにユーザーとは異なるヘッダやリダイレクトを用意することをやめる」ようウェブ管理者に勧めている。

 Googleの非公開ながら強い影響力を持つウェブランキング手法に何らかの変更が発表された場合と同じように、ウェブ管理者たちはCutts氏のつぶやきが実際のところ何を意味しているかをめぐって(多少なりと)危惧を抱き始めている。そうした反応のいくつかを整理して報じたSearch Engine Landによると、当面の話題の中心になっているのは、リッチメディアファイルを表示している合法的なサイトがGoogleによる追放の対象になるかどうか、あるいはモバイル用に最適化したコンテンツをモバイルブラウザのユーザーに提供しているサイトはペナルティを科されるのか、といったことらしい。

 それでも、Cutts氏やGoogleがこの種のアルゴリズムに関する変更を明らかにするのはめったにないことだ。したがって今回のつぶやきは、ランキング手法が変更される前に自分たちのサイトを見直すよう警告を発したともとれる。また、変更にともないランキングが多少流動的になる可能性を示唆しているのかもしれない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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