マカフィーは2月10日、個人向けに提供している2010年版セキュリティソフトのメジャーアップデートを発表した。新機能に加え、パフォーマンスの改善を図っている。既に「マカフィー トータルプロテクション2010」などを利用していてもパッケージを買い直す必要がなく、全てのアップデートを無償で受けることができる。2月12日より提供を開始する。
マカフィーでは2005年からウェブアクセスのセキュリティを高めるツール「SiteAdvisor」を提供している。検索エンジンの結果に表示されるサイトが安全かどうかを分かりやすく示すSiteAdvisorは、しかし、正規のウェブサイトが改ざんされている場合、ユーザーがアクセスしてマルウェアをダウンロードしてしまう危険性があった。
今回提供される新機能「ウェブダウンロードプロテクション」では、ウェブ上のファイルをダウンロードする際に、ファイルの情報をマカフィー側のデータベースと照合して安全性を判定する。ファイルのハッシュ値が一致するなど、危険なファイルと判定された場合はダウンロードをブロックする機能だ。
マカフィー コンシューマ事業本部 プロダクトマーケティングマネージャーの葛原卓造氏は、ウェブダウンロードプロテクションについて、「他社製品はダウンロードしてから(安全かどうかを)チェックするが、マカフィーはダウンロードする前にチェックする」と強調。悪意あるファイルはそもそもローカルにダウンロードしないという趣旨で、PCの環境を水際で保護する機能といえる。
また、URLとIPアドレスの安全性を評価(レピュテーション)し、危険なウェブサイトへのアクセスや、マルウェアのダウンロードを防止する「URLレピュテーション」機能も新たに提供される。
ウェブダウンロードプロテクションとURLレピュテーションは、マカフィーが運営する「グローバル・スレット・インテリジェンス」のデータベースと照合することで安全性を評価している。
葛原氏は、「SiteAdvisorとURLレピュテーション、ダウンロードプロテクションを組み合わせることで、より安全にネットを使える」としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス