トレンドマイクロは2月3日、日本国内における2010年1月のインターネット脅威に関するマンスリーレポートを発表した。全体のマルウェア感染被害の報告件数は1670件と、前月から24件増加したほか、ウェブサイトの改ざんが頻発している現状を示している。
感染報告数トップの「MAL_OTORUN」は、リムーバブルドライブ経由で感染するAutorunで利用されるマルウェアで、いまだに高い報告数を維持している。2位はダウンローダ「WORM_DOWNAD」、3位は改ざんされたサイトに埋め込まれるJavaScript「JS_ONLOAD」、そして4位には不正プログラムをダウンロードする「JAVA_BYTEVER」がランクインした。Gumblarは18件で10位となり、前月の4位からランクダウンした。
同社では、「正規サイトの改ざんから不正プログラムのダウンロードを経てFTPのアカウント情報を盗む一連の攻撃をGumblar攻撃と呼ぶ例が多い」としており、報告件数4位のJAVA_BYTEVERもJREの脆弱性を利用して不正プログラム「TROJ_WALEDAC」や偽セキュリティソフトをダウンロードし、FTPアカウント、HTTPベーシック認証、POP3などのユーザー名とパスワードを盗むという攻撃に使われているそうだ。
同社はウェブサイトの改ざん方法について、改ざん用自動攻撃ツールが用いられている可能性も指摘されているため、サイト運営者がログを定期的に監視して不正な攻撃や改ざんがないかをチェックする必要性を指摘。「可能であればサーバメンテナンス用のFTP接続を、許可されたコンピュータのみに制限することが有効」としている。
個人ユーザーに関しては、OSだけでなくAdobe FlashやAdobe Reader、JREなどのソフトウェアが最新の状態であるかを再度チェックすることを推奨している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス