マクロヴィジョンは6月2日、同社の著作権保護技術「RipGuard」「ACP(Analog Copy Protection)」を、TBSテレビが販売するDVDに提供すると発表した。両技術を採用したDVDの販売は6月を予定している。
同社によれば、日本の放送局が、RipGuardとACPの両技術を採用するのは初めてという。違法ソフトウェアや、家電機器同士を接続したアナログ出力による不正コピーから、DVDコンテンツを保護することで、DVDの売り上げに貢献するとしている。TBSテレビは、年間約480万枚のDVDコンテンツを販売している。
RipGuardは、暗号化技術であるContent Scramble System(CSS)を解除するDeCSSなどの違法ソフトウェアに対応したDVDコピー防止システム。ACP技術とCSSを組み合わせることで、コンテンツに対して複数のセキュリティレイヤを設定し、保護することができるという。ACPは、アナログ出力のビデオ信号にACP信号を付加することにより、コピー品質を大幅に低下させるか、コピー操作そのものを阻止するというもの。
なお、英Futuresource Consulting社の「2008年度日本の消費者動向に関するレポート」によると、25%の人が映画やテレビ番組など著作権が保護されたコンテンツを過去6カ月の間にコピーしたことがあるという。また、47%の人がDVDコピーを試み、失敗した場合は購入する意思があると回答したとしている。
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