最終更新時刻:2008年7月9日(水) 20時19分

モバイルチャンネル

iPhone、2008年にはセキュリティ攻撃で標的へ--セキュリティ企業が指摘

文:Eileen Yu(ZDNet Asia)
翻訳校正:編集部

2007/12/14 11:41  

 2008年の主なセキュリティ上のターゲットが「iPhone」に定められるとの予測が現実になれば、iPhoneの圧倒的な人気が、Appleにとって苦い経験へと変わるかもしれない。

 ITセキュリティ企業のArbor Networksは米国時間12月11日に声明を発表し、2008年にはiPhoneがサイバー犯罪の大きなターゲットになるだろうと述べた。

 Arbor NetworksのSecurity Engineering and Response Team(Asert)は、iPhoneが2008年に「深刻な攻撃の犠牲者」となり、おそらくiPhoneが「ドライブバイ攻撃」におそわれることになるだろうと忠告している。Arborは、こうした攻撃は、画像のようなごく一般的な情報に埋め込まれたマルウェアとして流行し、iPhoneのウェブブラウザで表示すると「危険行為」を行う恐れがあるだろうと指摘する。

 iPhoneが2007年を通じて大きな注目を集めたため、この新しいプラットホームへ侵入して、Appleユーザーを攻撃する最初の人物となるというアイデアに、多くのハッカーが魅力を覚えるだろう、とAsertは述べている。

 iPhoneについてセキュリティ上の警告を発するのは、Arborが初めてではない。7月には、ある米国のセキュリティ研究チームが、iPhoneの設計とセキュリティ確保に「深刻な問題」を引き起こす、2つのエクスプロイトコードを記述したことを明らかにしていた。

 さらに、調査会社のGartnerは6月、主なモバイルセキュリティツールやモバイル電子メールベンダーからのサポート不足などの問題のために、企業はオフィス環境でのiPhoneの使用を禁止するようにと勧める報告を出し、注意を喚起した。

 しかしながら、あるGartnerのアナリストは後ほど、企業環境における必要条件をよりよく満たす、企業向けのiPhoneを、Appleが発表する可能性もあるとの予測を出している。

2008年のそのほかの脅威

 Asertによると、2008年のそのほかの脅威としては、「中国人による中国人を狙う」オンライン攻撃の増加も、2008年の特徴となり、特にインスタントメッセンジャー「QQ」のような中国語のソフトウェアが対象に挙げられている。Arborは、新しい中国のユーザーがオンラインコミュニティーに加わり、より多くのソフトウェアが中国市場向けに開発されたり、サイバー犯罪に加担する中国人が、より洗練された技術を持ち、組織化されるようになったりするにつれて、この種の攻撃が2008年に増加することも予測されるとしている。

 また、Arborは、より大規模な「Storm」ボットネットやPtoP攻撃が、2008年に大流行すると予想している。

 Arbor Networksでシニアセキュリティエンジニアを務めるJose Nazario氏は声明で、「2007年は、ブラウザエクスプロイトやデータ侵害、スパイウェア、Stormワームの年だった。2008年はiPhoneアタック、中国人ハッカー、P2Pネットワークスパマー、Stormボットネットの乗っ取りの年になると、われわれは予想している」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

新着記事

モバイルチャンネル セレクション

携帯電話の競争は機能からデザインへ--各社の夏モデルをまとめてチェック
携帯電話、PHS事業者4社の2008年夏モデルが出そろった。各社とも、女性やヘビーユーザーではない層に向けた端末を強化しており、競争の中心は端末の機能からデザインへと移ってきている。
10代男女の消費行動に関する調査--10代の消費意識にも不況の波が来ている?
10代男女の消費行動に関する調査を実施したところ、男性は「アルバイトをする」や「ガマンする」など極端な意見が出たが、女性はコツコツと努力する傾向が強いことが明らかになった。
携帯電話を使う時間帯、深夜から夕方へ移行
企業のモバイルサイトへのアクセス時間に変化が起きている。これまで深夜に多かったアクセスが減少し、代わりに夕方のアクセスが伸びているのだ。

モバイルチャンネル コラム

■モバイルインターネット業界の基礎知識

電子書籍、デコメ、着せ替えツール--なぜ今このモバイルコンテンツが伸びているのか
近年急成長を遂げたモバイルコンテンツ市場といえば、電子書籍やデコメール、最近ではメニュー等の着せ替えコンテンツだ。なぜこれらのコンテンツが今、伸びているのだろうか。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

人気を集めるモバイルコンテンツにも変化の波
モバイルコンテンツ市場においては、音楽とゲームが大きな2本柱になっている。しかしその人気コンテンツは、時とともに移り変わっている。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

行動、売れ筋、顧客単価--あらゆる面でPCと異なるモバイルECの世界
今回は、携帯電話による物販を中心とした、いわゆる「モバイルEC」について解説していく。その実態はPCのECビジネスと大きく異なっている。

フォト

企画特集

今知るべき仮想化情報今知るべき仮想化情報
インフラからアプリケーションまで、これを知らずに仮想化は語れない
DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」DELL連載第4回〜「Microsoft System Center」
PowerEdgeサーバに最適な運用管理ソリューション後編
「未来の、その先」をどう提言していくか「未来の、その先」をどう提言していくか
クラウドコンピューティングが導く新しいシステム

プロダクトレビュー

ビジネスリーダーズブログ

メンバーズレビュー