Microsoftは米国時間10月9日、2007年10月の月例セキュリティ情報をリリースした。今回のセキュリティ情報には6件のアップデートが含まれる。そのうち4件は深刻度「緊急」、2件は「重要」と指定されており、以前に発表されていた1件のパッチは除外された。Windows関連では、Internet Explorerの累積的な更新プログラム、Outlook、Windows Mailのパッチ、RPC脆弱性に対処するパッチが含まれている。またMicrosoft Office関連では、SharePoint ServerのパッチとMicrosoft Office Word(Microsoft Office 2004 for Macを含む)の緊急のパッチが公開された。さらにKodak Image Viewerの脆弱性を解決するパッチも対象となっている。WindowsとOfficeソフトウェアを対象としたすべてのMicrosoftセキュリティパッチはMicrosoft Updateまたは以下に詳細を示す個別のセキュリティ情報から入手できる。
このセキュリティ情報には「Kodak Image Viewerの脆弱性により、リモートでコードが実行される(923810)」というタイトルが付けられている。この更新はCVE-2007-2217で説明されている脆弱性に対処する。Kodak Image Viewer(以前はWang Image viewer)には、特別に細工された画像ファイルを処理する方法に脆弱性が存在し、悪用されるとリモートでコードを実行されてしまう。
このセキュリティ情報は「Outlook ExpressおよびWindowsメール用の累積的なセキュリティ更新プログラム(941202)」というタイトルが付けられ、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、Windows VistaでOutlook Express 5.5、6とWindows Mailを使用しているユーザーが対象となる。この更新はCVE-2007-3897で説明されている脆弱性に対処する。不正なNNTPレスポンスが不正確に処理されるため、遠隔地よりコードが実行される可能性があった。
このセキュリティ情報は「Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(939653)」というタイトルが付けられ、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、Windows VistaでInternet Explorer 5.01、6および7を使用しているユーザーが対象となる。この更新はCVE-2007-3892、CVE-2007-3893、CVE-2007-1091、CVE-2007-3826で説明されている4つの脆弱性に対処する。悪用されるとリモートでコードを実行できる。
このセキュリティ情報は「RPCの脆弱性により、サービス拒否が起こる(933729)」というタイトルが付けられ、Windows 2000、Windows Server 2003、Windows XPおよびWindows Vistaのユーザーが対象となる。この更新はCVE-2007-2228で説明されている脆弱性に対処する。悪用されるとサービス拒否の脆弱性が発生する。
このセキュリティ情報は「Windows SharePoint Services 3.0およびOffice SharePoint Server 2007の脆弱性により、SharePointサイトで特権の昇格が起こる(94201)」というタイトルが付けられ、SharePoint Services 3.0およびMicrosoft Office SharePoint Server 2007を使用しているMicrosoft Windows Server 2003 SP1のユーザーが対象となる。この更新はCVE-2007-2581で説明されている脆弱性に対処する。悪用されると、攻撃者は任意のスクリプトを実行してユーザーのキャッシュを変更することができ、その結果ワークステーションで情報漏えいが起こる。
このセキュリティ情報は「Microsoft Wordの脆弱性により、リモートでコードが実行される(942695)」というタイトルが付けられ、Microsoft Office 2000 Service Pack 3、Microsoft Office XP Service Pack 3およびMicrosoft Office 2004 for Macのユーザーが対象となるが、Microsoft Office 2003 Service Pack 2と3および2007 Microsoft Officeシステムのユーザーは影響を受けない。この更新はCVE-2007-3899で説明されている脆弱性に対処する。攻撃者は不正な文字列を含む、特別に加工されたWordファイルをユーザーに開かせることで、リモートよりコードを実行できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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