金融庁はこのほど、2005年2月から2007年6月までのインターネットバンキング犯罪状況をまとめた。
報告書によると、被害発生件数は2006年度が102件。2007年度は6月までの時点ですでに68件となっており、年度ベースに換算すると、前年度を上回るペースで増加していることがわかった。また、平均被害額は2006年度の107万円から2007年度は127万円に増加しており、他の不正引き出し被害の中でも、通帳盗難(209万円)に次ぐ、高い平均被害金額だった。
一方、銀行による被害の補填状況では、2006年度は68.1%にあたる62件が補填された。2007年度は現時点で補填されなかったのはわずか1件で、全体の98.0%が補填されたことになる。
調査は、7月15日までに金融庁、財務省の財務局に報告のあった各金融機関からの報告をもとに、偽造キャッシュカード犯罪、盗難キャッシュカード犯罪、盗難通帳犯罪、インターネットバンキング犯罪による預金の不正払い戻しなどの被害について、被害発生状況と金融機関による補填状況を同庁がまとめたもの。
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