ウェブセンスは2月20日、同社の研究機関ウェブセンス・セキュリティラボが、メールによって感染を拡大するトロイの木馬を確認したと発表した。
このトロイの木馬は、「オーストラリアの首相が心臓発作を起こした」という内容の電子メールによって感染を拡大するもので、この警告が発表された時点で2500以上の感染が確認されているという。複数の異なる構成要素から形成されていることが特徴で、基本的には感染ユーザーがPCを操作した内容を記録する。
また、フィッシングに使用するためのモジュールも装備されており、Bank of Americaをはじめとする6カ国、14の銀行を対象としている。さらに、このトロイの木馬は攻撃者が感染者に容易にアクセスできるよう、感染PCにウェブサーバをインストールし、PCの詳細な情報をリストとして確認できるようにする。このリストには、感染PCのIPアドレスをはじめ、そのIPの場所を正確に指し示すGoogleマップへのリンクまで含まれているという。
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