Symantecは米国時間9月12日、一般消費者に広く使用されているセキュリティソフトウェアの最新版「Norton AntiVirus 2007」および「Norton Internet Security 2007」を発表した。
Symantecの発表によると、9月中に発売開始予定の両製品は、保護機能とシステム性能が改良されているという。Norton AntiVirus 2007は、ウイルスやスパイウェアなどの危険からコンピュータを保護する。Norton Internet Security 2007は、ウイルスやスパイウェアからの保護に加え、ファイアウォール機能と侵入防止機能を持ち、また今回初めてフィッシング対策機能が追加されている。
Symantecによると更新された技術の1つに、脅威が出現するたびにそれに対応する定義ファイルを更新しなくても、悪質なソフトウェア全般からシステムを保護する機能があるという。また、新しいアンチウイルス技術により、ルートキットとして知られるステルス技術を使ってシステムに侵入して身を潜めようとする悪意あるソフトウェアを検出することができるという。
Symantecはまた、ソフトウェアの高速化も実現した。同社によると新バージョンは、メモリ使用、ブート時間、スキャン速度、ユーザーインターフェースの起動速度、ダウンロード速度のすべておいて高速になっているという。例えば改良されたシステムスキャン機能は、従来よりも低い処理能力で実行可能であるという。Symantec製品の実行速度は、しばしば批判の対象になってきた。
現行製品に対する今回のアップデートに続き、2007年3月末には次世代セキュリティ製品「Norton 360」が発売される予定である。SymantecによるとNorton 360は、同社のセキュリティ製品の集大成であり、5月後半に発表されたMicrosoftの「Windows Live OneCare」と競合するものであるという。
消費者向けセキュリティ市場においてSymantecの主な競合会社であるMcAfeeは、8月に同社製品の改訂版を発表している。
Norton AntiVirus 2007の価格は39.99ドルで、Norton Internet Security 2007は69.99ドル。両製品とも1年間有効で、9月末までに発売開始予定である。Symantecによると現行ユーザーにはアップグレード版が提供されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス