マカフィーは9月12日、研究部門McAfee AVERT Labsによるアドウェアやスパイウェアに関する報告書「Adware and Spyware: Unraveling the Financial Web」を発表した。
調査結果によると、アドウェアやスパイウェアは急激に増加しており、2006年8月までに約450種類のアドウェアと4000以上の亜種が確認されている。また、ネット利用者の97%が、安全なサイトと安全でないサイトの見極めを行っておらず、その大半がワンクリックで有害な影響を及ぼす可能性のあるプログラムをダウンロードしている。
また、アドウェアやスパイウェアの配信者は、合法的企業のアフィリエイトマーケティングプログラムを悪用していることが判明した。アドウェアの配信者は正規のウェブサイトを使用して無防備なユーザーや仲介者に接触するため、正規のサイトがスパイウェアの配信媒体になってしまっているという。
なお、アドウェアの最大の配信媒体は、一般的に考えられているアダルトやポルノのウェブサイトではなく、スターや有名人のウェブサイトであることも、調査結果によって判明した。現在では、アダルトサイトよりも有名人のサイトの方が誘因力が強くなっているという。
この報告書は、アドウェアやスパイウェアの増加を引き起こす経済的誘因、アドウェアとスパイウェアの蔓延、背後の実行犯に焦点を当てて調査を行ったもので、近日中にマカフィーのサイト内にある「スレットセンター」を通じてダウンロード提供される予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス