GoogleやSun Microsystemsなど数社が参加する消費者保護団体StopBadware.orgが米国時間8月28日、AOLが提供する無料クライアントソフトウェア「AOL 9.0」を「バッドウェア」に指定した。
バッドウェアに指定された理由として、複数のバンドルソフトウェアアプリケーションが付属し、通知することなく追加コンポーネントをインストールすることなどが挙げられている。
StopBadware.orgは、ハーバード大学ロースクールのBerkman Center for Internet & Society、そして英国オックスフォード大学のOxford Internet Instituteが運営している。同団体は、スパイウェアの撲滅を目指すさまざまな取り組みの1つである。
StopBadware.orgで共同ディレクターを務めるJohn Palfrey氏は声明の中で、「AOLは、われわれがいままで認定してきた悪意のあるバッドウェアを提供する企業とは、同じカテゴリに入れることはできない。しかし、無償版のAOL 9.0を検証したところ、われわれの視点では、多くの実績があるAOLらしからぬものだという結論に至った」と述べた。
StopBadware.orgはAOLに対して、いくつかの改善案を提起している。その大部分は、特定の動作についてユーザーに通知を出すというものだ。
AOLの広報担当者Andrew Weinstein氏は、「AOLほどマルウェアと戦っている企業はほかにはない。(AOL 9.0に対する)改善案を検討し、主にユーザーインターフェース(UI)を微調整するといった問題の解決に取り組む」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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