クリスマスの料理はとっくに食べ尽くしたというのに、クリスマスをモチーフとしたウイルスがネットワークやシステムにしつこく攻撃を仕掛けている。Sophosによれば、これは「Zafi」ウイルスの亜種で、1月に活動が報告されたウイルスの約半数が同ウイルスに関するものだったという。
Sophosが米国時間1日に発表したところによると、「Zafi.D」と呼ばれるウイルスが、昨年12月、今年1月と、2か月にわたり、最も多く活動が報告されたウイルスであったという。Zafi.Dはクリスマスカードを装って送られてくるので、ユーザーは友人から送信されたものではないかと勘違いしてしまう。
Sophosの世界中のラボに報告されたウイルスのうち、44%がZafi.Dに関するものだったという。年末休暇の間はオフィスを閉める企業が多く、1月になって仕事に戻った人々がいっせいに未読電子メールを閲覧したことで、Zafi.Dがまん延したのではないかと考えられる。
Sophosが発表した1月のウイルス報告件数ランキングには、2004年に猛威を振るった「Netsky」「Bagle」「MyDoom」「Sober」などの“大物”ウイルスたちが顔を見せている。また、11か月も前から対策が施されているにもかかわらず、「Netsky.P」が2位に入っている。
「Netsky.Pは今でも大きな脅威だ」と、SophosのシニアテクノロジーコンサルタントGraham Cluleyは指摘する。「このワームへの対策は、2004年3月にはすでに公開されていた。だが困ったことに、コンピュータに何の防御手段も講じないまま、インターネットへ接続するユーザーが後を絶たない。こうしたコンピュータがワームの繁栄を手助けしているのだ」(Cluley)
2005年1月に報告の多かったウイルスのトップ10は以下のとおり。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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