ある調査レポートによると、フィッシングサイトの数は2005年12月におよそ65%増加したという。セキュリティ専門家はこの原因を、容易にフィッシングサイトを構築できる「フィッシングキット」の利用が増えているためと分析している。
フィッシング対策の業界団体Anti-Phishing Working Groupが発表した12月の報告書によると、2005年11月から12月にかけて、フィッシング詐欺を目的として送信された電子メールの数は減少したにも関わらず、フィッシングサイトの数は4630サイトから7197サイトに増加したという。
フィッシングサイトの数が増加している原因として、セキュリティ企業各社は、技術にさほど強くない人でもフィッシングサイトを簡単に構築/管理できるキットやツールが容易に手に入るようになったためと分析している。
インターネットセキュリティ企業のWebsenseによると、最も頻繁に使われているフィッシングキットとして「Rock Phish Kit」が挙げられるという。同社が最初にこのキットの存在を知ったのは、2005年11月のことだ。
Websenseでオーストラリアおよびニュージーランド担当カントリーマネージャを務めるJoel CamissarはZDNet Australiaの取材に対し、現在の状況は数年前に登場したウイルス作成キットのときと同じと述べた。
「フィッシングツールが購入できるという状況は、ウイルス対策業界で経験したのと同じだ--当時、マスメール型のワームを作成できるツールキットがよく利用されるようになった。フィッシングの世界もこれと同じで、これらのテクニックが一般的なものになりつつある」(Camissar)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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