America Onlineユーザーをだまし、ウェブ上でクレジットカード情報を不正に入手したとされるカリフォルニア在住の男が米国時間26日、有線通信不正行為などの罪状で逮捕された。
罪状によれば、カリフォルニア州アズーサのJeffrey Brett Goodinは、不正に入手した情報を使い、被害者のクレジットカードやデビットカードを不正利用したという。被害者は全員America Online加入者で、男はそれぞれにAOLの請求情報を「更新」しないとサービスが受けられなくなるという内容の電子メールを送信したという。これはフィッシングとして知られている手口だ。
逮捕を発表したロサンゼルスの米連邦検事局によると、フィッシング詐欺の典型的な手口に見られるように、Goodinが送信したとされるメールはあたかもAOL請求部門から送信されたメールのようだったという。何千通も送信された電子メールは、送信者が運営する偽サイトに潜在的な被害者をおびき寄せ、クレジットカード番号やデビットカード番号を含む個人情報を聞き出そうとするものだった。
Goodin(45歳)は、有線通信不正行為に加え、アクセスデバイス(クレジットカード)の不正使用に問われている。両方の罪で有罪判決が下されれば、最長30年間の服役刑が科されることになる。今回の捜査には米連邦捜査局(FBI)、米財務省検察局やカリフォルニア州オンタリオ市警察が全面的に協力した。
合法企業を装って被害者をおびき寄せるフィッシング詐欺は、スパム、ウイルスやスパイウェアとともにインターネット上で大きな問題となっている。Anti-Phishing Working Groupの最新調査によると、2005年フィッシング詐欺はワースト記録を更新し、11月だけでも単一の電子メールが起こした詐欺事件は約1万7000件もあったという。別の最新調査によると、米国ではインターネットユーザーの4人に1人がフィッシング詐欺のターゲットになっているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス