Microsoftは米国時間2日、Soberワームが原因で、同社の提供する電子メールサービスの利用者とComcastのアカウント保有者との電子メールのやりとりに障害が発生したことを明らかにした。
MSNのリードプロダクトマネージャ、Brooke Richardsonによると、Soberの亜種である「Win32/Sober.Z@mm」に感染したメールが「異常に大量発生」したことから、HotmailとMSNのサーバが過負荷となり、HotmailとMSNの顧客に対する電子メール配信に遅延が生じたという。同氏はまた、Comcast以外のISPでも、電子メールをHotmailとMSNのサーバに配信する際に問題が生じている可能性があると述べた。
「われわれはComcastやその他のISPと協力し、この問題の対応にあたっている」とRichardsonは述べている。「できるだけ早くこの状況を正すために、適切な措置をとるべく懸命に取り組んでいる。迷惑をおかけしたことに対し心よりお詫びを申し上げる」(Richardson)
複数のブログが報じたところによると、Comcast加入者の一部は、HotmailまたはMSNのアカウントに電子メールを送信しようとして、「メッセージが送信されませんでした」というエラーメッセージを受け取ったという。しかしMicrosoftでは、遅延が出る電子メールもあるが、最終的には全ての電子メールが配信される、と述べている。
別のMicrosoft広報担当者は、この問題が発生し始めたのは先週だとしただけで、いつ問題が解決するかについては具体的な時期を明らかにしなかった。
Soberワームが初めて発見されたのは2003年のことだった。このワームはWindows PCを乗っ取り、そこからスパムメールを繰り返し送信する。こうした継続的な電子メール送信がサーバのオーバーロードを引き起こし、ネットワークのパフォーマンスを低下させる。11月には、昔の学校のクラス写真と装った添付ファイルを送りつけるSoberワームの亜種が広まっていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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