Microsoftは米国時間13日、月例のセキュリティパッチをリリースせず、Windows 2000が持つ複数のバグを修正するアップデートパックを再リリースした。
今回のリリースに際して、Microsoftでは、改訂された「Rollup 1 Windows 2000 Service Pack 4」の方が、セキュリティアップデートに比べて優先度が高いと述べている。今回の月例パッチに関して事前公開された告知では、セキュリティとは無関係なアップデートをリリースする予定だということ以外、詳細は明らかになっていなかった。
またこの告知では、Microsoftは9月分のセキュリティ情報を公開し、何件かのWindowsの欠陥を修復するプログラムを提供するとされていた。さらにこの情報は「緊急」と評価されており、当該の欠陥が悪用されると、ユーザー側の特別な操作なしに拡散する悪質なインターネットワームの攻撃にさらされるおそれがあると説明されていた。だが、Microsoftは米国時間9日に、さらなる検証が必要なため、同アップデートの公開を延長することを決定した。
修正されたWindows 2000用アップデートパックは、多くのユーザーが待ち望んでいたものだ。Microsoftが先にリリースした同アップデートパックには多数の問題があると指摘されており、同社はこれを再提供することになっていた。同アップデートパックは、5年前に発売されたWindows 2000オペレーティングシステム(OS)の最後の主要な修正プログラムとされており、第1版が今年6月にリリースされていた。
同アップデートパックの第2版は、第1版をインストールしたWindows 2000ユーザーに影響を及ぼす4件の問題に対処するものだ。このほかにも問題は存在しているが、それらは個別のパッチで対応していくと、Microsoftはウェブサイトで述べている。
第2版が対象としているのは、「Windows Update」ウェブサイトへのアクセスに関する問題/Windows 2000の再起動に関するバグ/2基のダイナミックディスクドライブのシステム問題/フロッピーディスクに「Microsoft Office」ファイルを保存する際の問題の4件だと、Microsoftでは述べている。
Citrix SystemsやSophos、Internet Security Systemsの製品を使用していて互換性に問題が生じる場合は、それぞれ個別のパッチを適用する必要があると、Microsoftは注意を促している。
Windows 2000の後継製品はすでに複数リリースされているが、同OSは企業や小規模なビジネスで今も広く利用されている。AssetMetrixが2005年に入って発表した調査結果によると、Windowsベースの全企業デスクトップのうち、約半数がWindows 2000を採用しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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