MicrosoftのMSN部門は米国時間25日、悪質なウェブサイトへの対策を強化するため、ブラウザ用アドオンを提供することを明らかにした。これは、既知のフィッシングサイトや不審なサイトを識別しやすくするためのものだという。
Microsoftは既に、Internet Explorer(IE)の次期バージョン「Windows Internet Explorer 7」に同様のフィッシング対策機能を組み込む作業を進めている。この新機能は、ユーザーが不正なウェブサイトを訪れようとすると、自動的に警告を発するというものだ。同機能は、ユーザーが既知のフィッシングサイトだけでなく、動作が不審なサイトにアクセスしようとしたときも、閲覧を中止するよう勧告する。
MSNのプロダクトマネジャーJustin Osmerは、同部門がIEの現行バージョンである「Internet Explorer 6」のユーザーにも同じ技術を提供する予定であることを明らかにした。この技術は、MSN Search Toolbarのプラグインとして提供されるという。
「(フィッシング対策機能を)自社製品に組み込むことは当然の判断だった」(Osmer)
「Microsoft Phishing Filter」と称される同フィッシング対策用アドオンのベータ版はまもなく提供されるとOsmerは述べ、「数週間以内に、詳細な情報を発表できるだろう」と付け加えた。同アドオンは、Windows XP Service Pack 2上で動作する。
IE 7は既にテスト段階にあり、開発者向けのベータ版が配布されている。だが、一般ユーザーはこれをまだ入手できない。IE 7は、Windows XPとその次期バージョン「Windows Vista」に対応する。
Microsoftはフィッシングサイトを特定するため、コンピュータセキュリティプログラムメーカーのWholeSecurityと提携している。WholeSecurityは、「Phish Report Network」というと呼ばれるプロジェクトを通じて、たくさんのウェブサイトが掲載されたブラックリストを作成している。
Osmerによると、MicrosoftはユーザーがMSN Toolbar経由でIE 6に多数の新機能を追加できるようにする計画だという。だが、MSN Search Toolbar用のアドオンは現在のところ、気象情報をチェックできる「Weather Add-in」しか公開されていない。
「これから、アドオンがどんどん増えていく」(Osmer)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス