ソフトバンクBBは6月15日、電子認証製品・サービスを提供するビートラステッド・ジャパンを約20億円をかけて子会社化すると発表した。これにより新たにセキュリティ分野に進出し、事業を拡大する。
ビートラステッド・ジャパンの第三者割当増資によって新たに発行される普通株式1万1422株を引き受けるほか、既存株主の発行済株式9720株を取得し、ビートラステッド・ジャパンの全株式のうち58.4%を保有する。既存株主からの株式授受日は7月1日、第三者割当増資の払込日は7月15日を予定している。
ビートラステッド・ジャパンは米BaltimoreのPKI (公開鍵暗号基盤)事業が米Betrustedに売却されたことに伴って、2004年7月に日本ボルチモアテクノロジーズから社名を変更した。なお、Betrustedはその後、マネージド・セキュリティ・サービスを手がけるベルギーのUbizen、リスクマネジメント事業を行う米TruSecureと合併し、社名をCybertrustに変更している。
ソフトバンクBBはビートラステッド・ジャパンを傘下に収めることで、Cybertrust製品の日本市場における独占販売権を手に入れる。これにより同社が手がける企業向けのITソリューションに電子認証技術を組み合わせて提供できるようになる。また、ビートラステッド・ジャパンの技術を使ってソフトバンクグループのセキュリティ基盤を強化したい考えだ。
今回の増資により、Cybertrustの持株比率は28%から19%に引き下げられる。ビートラステッド・ジャパンでは今後も引き続きCybertrustとのパートナー関係を維持するとしている。
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