ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は6月13日、同社が提供するSo-net ADSLコースを申し込んだ顧客のうち、2003年1月と同年12月の申込者データのうち364件が外部に流出していたと発表した。ある新聞社より、6月10日に「So-netの顧客データではないか」というデータ照合の問い合わせがあり、確認したところSCNの保有するデータと一致した。
確認された申込者データは、So-net ADSLコースに申し込んだ顧客のうち、2003年1月と同年12月に回線開通上の不備を通知する必要のあった申込者364件分だ。流出した顧客情報は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ユーザーID、生年月日、性別で、クレジットカードなどの信用情報は含まれていない。データの流出経路など、詳細については現在調査中としている。
SCNでは、情報流出が確認された顧客に対し、メール等で直接その旨を連絡し、おわびすると共に、この件に関する問い合わせを受け付ける専用の電話番号(0120-890-164)を設置し、対応するとしている。顧客への補償などについては、被害が特定できていないため現在は未定だというが、データ流出該当者のメールアドレスの変更は「申し出があれば受け付ける」(SCN広報)としている。
SCNでは、「今回の件でお客様に迷惑をかけたことを深くおわびする」としている。また今後の対策として、「社長を責任者とする対策委員会を置き、事態の全容と原因究明に全力をあげて取り組む。また、内部管理体制の運用を強化し、信頼回復に努める」としている。
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