Paris Hiltonの携帯端末に登録されていた情報が、インターネットで公開される事件が起きた。公開された情報には、友人の電話番号なども含まれており、ほかのセレブたちまでがプライバシーの危機にさらされることになってしまった。
T-Mobileの広報担当は米国時間21日、Hiltonの「T-Mobile Sidekick」端末に登録されていた情報がオンラインで公開されたことを認めた。
「情報が漏れた経路については現在、T-Mobileのセキュリティ調査チームが調査中だ。犯人がHiltonの端末にアクセスしたか、あるいは彼女のアカウントのパスワードを知っていたか、どちらの可能性も考えられる」と同社は声明のなかで述べた。
Sidekickとは、音声通話やウェブブラウズ、電子メールの送受信、インスタントメッセンジャーを使ったチャット、写真撮影などができる端末だ。この端末を利用して、電話番号などの情報をオンラインサーバに保存することも可能である。
Drudge Report(Matt Drudgeが運営し、大手マスコミに先駆けてスクープをものにすることで有名なニュースサイト)は、流出した多くの電話番号や電子メールアドレスが本物であることを確認したと述べている。この中には、ラッパーのEminem、俳優のVin Diesel、女優のLindsay Lohan、歌手のChristina AguileraやAshlee Simpson、テニス選手のAndy RoddickやAnna Kournikovaのような著名人が含まれている。
各種メディアの報道によれば、この情報は米国時間20日にIllmob.orgのウェブサイトで公開されたという。しかし現在、この情報へのアクセスは遮断されている。また、本件についてFBIが調査を開始したという報道もある。
今回の事件が発覚する1カ月前に、T-Mobileは、顧客400名の氏名と社会保障番号がハッカーによってアクセスされていたことを認めたばかりだった。同社は、顧客情報が何者かによってアクセスされていることを2003年後半から把握していたが、21歳のNicolas Jacobsenが起訴されたことを受けて問題を公表した。
Jacobsenは15日、コンピュータに不法アクセスをして甚大な被害を引き起こしたとの罪を認めた。判決は5月に言い渡される予定で、最高で5年の禁固刑と25万ドルの罰金を科される可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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