モスクワ発--ロシアのウイルス対策ソフトメーカーKaspersky Labsによれば、ウイルス作者を専門に取り締まる中国の警察部隊が成果を上げているという。
Kaspersky Labsが現地時間9日に述べたところによると、中国警察当局のウイルス対策チームは今週モスクワにある同社のオフィスを訪れ、ウイルス捜査の進展状況について同社と意見交換する予定だという。
「中国は、ウイルス作者とよく戦っている。彼らはこの問題に誰よりも積極的に取り組んでいる。中国の警察当局には、企業と協力してウイルス捜査にあたる専門の担当者がおり、彼らは問題について意欲的に学んでいる。他国もこれを見習うべきだ。また中国の警察当局は、定期的に専門家を雇い入れている。彼らはウイルスの問題を真剣に考えているようだ」と、Kaspersky Labsの最高経営責任者(CEO)Natalya Kasperskyは述べた。
また同氏は、他国に設置されたハイテク犯罪専門の取締機関について、中国の警察当局ほどウイルス作者の捜査において実績を上げていないと述べた。
「欧州の警察当局は、問題を認識しているが、どのように対処すべきか分からずにいる。彼らは変わらなければならない。やるべきことは山ほどある」と同氏は述べた。
同氏はまた、Kaspersky Labsを世界中の政府や警察とより緊密に協力し合える企業にしたいと考えていると述べた。
「われわれは、あるウイルス作者を捕まえたことを非常に誇りに思っている。しかし、この種の犯罪は初めてだったため、犯人に下された判決は罰金300ドルというものだった。ロシアの法律の下では、犯人が実際に人に被害を与えたことを証明する必要がある。攻撃を開始したことを証明できる人なんて、どう探し出せというのか」と同氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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