日本電信電話(NTT)は11月29日、迷惑メール対策を実現する「privango(プリバンゴ)メールサービス」の公開実験を開始した。このサービスは、利用者が自由に利用条件を設定できる条件付きID技術privangoを用いたもの。システムにおけるメールアドレスサービスの有効性を検証評価するため、2005年3月10日まで公開実験が行われる。
privangoメールサービスは、NTTがエイリアスのように機能する条件付きメールアドレスを発行し、そのアドレスへのメールを現在利用中のメールアドレスへ転送してくれるというもの。アドレスには、使用期限や特定の相手から届いたメールだけを転送するといった条件を設定することが可能だ。第三者が提供するサービスを一時的に利用する場合や、不要なメールをブロックして特定の相手とだけメール交換をしたい場合などに効果的だ。また、利用条件などの情報は暗号化されるため、NTTでは第三者による設定条件の解読や変更は行われないとしている。
同社では、今回の公開実験結果をふまえて、同社の推進する総合プロデュース機能を活用してprivangoメールシステムの商用化を進めていくという。さらに、メールシステム以外の多様な用途への適用を視野に入れ、誰もが安心して快適に利用できる新しいインターネットスタイルを提案できるよう、今後も継続して研究開発を推進していく予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力