EarthLinkとWebroot Softwareは米国時間16日、4月に行った調査に関するレポートを発表したが、この調査の結果、両社がスキャンしたコンピュータのおよそ3台に1台がトロイの木馬もしくはシステム監視型スパイウェアに感染していることが明らかになった。
インターネットアクセスプロバイダーのEarthLinkと、セキュリティソフトウェアメーカーのWebrootの両社は、約42万1000台のコンピュータにスキャンをかけ、その結果をApril SpyAudit Reportにまとめた。この調査では、全マシンの約3分の1から発見されたスパイウェアのうち、トロイの木馬とシステムモニタの数は合わせて13万3715個に上ったという。
システムモニタとは、ユーザーのコンピュータの操作をトラッキングし、オンラインで行う操作を事実上すべて取得するソフトウェアを指す。一方トロイの木馬は、ユーザーが要求したソフトウェアのように見えるが、実はハッカーによるコンピュータデータの窃盗を幇助するもの。ハッカーは、この盗み出した情報を使って、ユーザーのコンピュータがオンライン状態の時に、そのコンピュータに自由にアクセスできるようになる。
Earthlinkのコアアプリケーション担当バイスプレジデント、Matt Cobbは声明のなかで、「消費者は、自分のマシンのなかにどんなアプリケーションやファイルがあり、どんなものが動いているかを知っておくべきだ。悪質なスパイウェアもあるが、それとは別にインターネットの使い勝手を改善するプログラムもある」と述べている。
セキュリティの専門家らは、トロイの木馬やシステムモニタの方が、PC上で一般的に発見されるアドウェアやアドウェアクッキーよりも深刻なダメージを与える場合がある点を強調している。
SpyAudit Reportによると、4月にスキャンをかけたコンピュータ上で見つかった4種類のスパイウェアを合計すると、あわせて1130万個に上るという。これは、1台のマシンに平均26.9個のスパイウェアがある計算になる。
3月には23万7200台のPCにスキャンがかけられ、710万個のスパイウェアが見つかった。このレポートによると、これは1台平均30個のスパイウェアが見つかった計算になるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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