米国時間17日、チップメーカーTransmetaが、ウイルスやワーム攻撃からコンピュータを保護する機能を持つマイクロプロセッサの開発に取り組んでいることを、明らかにした。
この新「No Execute(NX)」技術はEfficeonプロセッサに搭載される予定で、Microsoftが2004年第2四半期にリリースを予定しているWindows XPの2回目の大型アップデート、Windows XP Service Pack 2に含まれるウイルス保護機能と連動する。
NX技術は、バッファオーバーフローを防ぐよう設計されている。バッファオーバーフローとは、バッファと呼ばれる一時的なメモリ領域に悪質なコードを挿入し、コンピュータの防衛システムを破壊する攻撃タイプのこと。
最近のSasserや、昨年のBlasterやWelchiaワームの攻撃では、このバッファオーバーフローが利用されたとTransmetaは述べている。
IntelとAdvanced Micro Devices(AMD)は今年1月、これと同様の技術をプロセッサに導入することを表明している。AMDのAthlon 64チップに含まれる同社のExecution Protection技術は、バッファオーバーフローを防ぐよう設計されたものだ。
Transmetaは、NXを搭載したEfficeonベースシステムの高性能バージョンを、Microsoftにテスト用に提供すると言う。NX技術を搭載したEfficeonチップは、年内に一般向けにリリースされる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」