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東京三菱銀、ATMに手のひら静脈認証技術を採用

2004/09/27 16:22
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 東京三菱銀行は、10月12日よりカードの本人確認に手のひら静脈認証を採用する。対象となるのは、キャッシュカードに電子マネーやクレジットカードの機能を加えた「スーパーICカード『東京三菱-VISA』」の利用者。これによりカードの盗難やスキミングによる被害を防ぐ狙いだ。

 採用したのは、富士通の非接触型手のひら静脈認証技術。手のひらの静脈は人によってすべて異なり、また、大きさ以外は生涯変わらないという特性を利用したものだ。本人を正しく認識する本人受理率は99.9%という。

手のひら静脈認証のデモの様子

 身体認証データは銀行窓口で登録する必要がある。ただしデータはカードに搭載したICチップ内に保存され、東京三菱銀はデータを保有しない。「身体情報の漏えいリスクを回避できる」(同社)。現在の技術ではICチップ内のデータを読み取り、偽造・変造することは困難とされることから、「安全性は極めて高い」(同社)としている。

 同社では10月12日までに手のひら静脈認証対応のATMを全国の有人店舗約260店に1台ずつ設置する。また、年内には無人店舗約300店にも1台ずつ設置する予定だ。ATMは日本ATMが富士通からOEMを受けて納入するという。

Edyも標準採用に

 スーパーICカード『東京三菱-VISA』は電子マネーEdyを標準搭載する。ICチップには、接触IC・非接触ICを1チップ化したソニーの「RC-S952/1MV J」を採用した。ユーザー利用領域は32Kバイトで、「現在実用段階にあるものとしては最大」(同社)という。今後は「交通・通信・流通など様々な分野との融合サービスを検討していく」(同社)としている。具体的な内容は明かされなかったが、FeliCaを採用したポイントサービスやポストペイなどとの連携を検討している模様だ。

 『東京三菱-VISA』は、東京三菱銀が発行主体となったリボルビング機能付きのクレジットカードとしても利用できる。「銀行本体が発行するリボルビング機能付きクレジットカードはメガバンクとして初めて」(同社)という。同社の関連会社であるDCカードのフランチャイジーとして、VISAブランドで発行する。クレジットカード機能の利用に応じて銀行ATMの利用手数料や定期預金金利の優遇などを行うことで、ユーザーを獲得する考えだ。

 10月12日より年会費1万500円のゴールドプレミアムカードを発行する。手のひら静脈の情報を登録した場合、預金被害補償額は最高1億円という。2005年春より、補償額が最高1000万円のゴールドカード、同1000万円の一般カードの発行も行う予定。年会費は未定となっている。

モバイルFeliCa対応ATMの試作機。ATMは日立製

 今回の新サービスへの投資額は100〜200億円といい、3年で単月黒字、5年で完全黒字化を目指すという。年間新規カード発行枚数は100万枚を予定しており、2007年度までに同カードによるリボ・キャッシング残高2000〜3000億円を目指すとしている。

 東京三菱銀では、フェリカネットワークスのモバイルFeliCaに対応したATMの開発も進めている。キャッシュカードのほか、クレジットカードやローンカードとしても使えるようにする。2005年秋の本格サービス開始を目指しており、現在は同社員のモニターを対象とした試行段階にあるという。11月からは大手町周辺の協力企業の従業員を対象に、パイロットサービスを展開する予定だ。

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