APIやソーシャルグラフのマッピングに関する話題の中、Twitterのエンジニアはまた、エネルギーについても考えている。
Twitterが先週開催した技術者向け会議Chirpで、ツイートによって消費されるエネルギー量に関する短いプレゼンテーションがあった(これを発見したEarth2Techに感謝する)。
プレゼンテーション(動画は3分05秒付近から始まる)の中で、TwitterのAPIチームに所属するRaffi Krikorian氏は、Twitterの運営は1日あたり約5000万グラム、つまり1メートルトンの二酸化炭素に換算されると述べている。
参考までに、米環境保護庁(EPA)の計算によると、平均的な乗用車は年間約5.2メートルトンの二酸化炭素を排出するという。
Krikorian氏によれば、1回のツイートで消費される電力量はGoogle検索を1回実行した場合に比べて、遙かに少ないという。 システムを通過する1件のツイートは約0.02グラムの二酸化炭素を排出する。これはGoogleの約10分の1だ(Googleは2009年、検索クエリあたりの二酸化炭素排出量について、0.2グラムと見積もっている)。
インターネット上で1回の操作を行ったときの環境フットプリントを計算するのは、複雑な作業だ。なぜなら、複数のデバイスが相互接続されており、ユーザーが使用するそうしたデバイスを製造するのに必要なエネルギーも考慮しなければならないからだ。Krikorian氏は自身のブログで、「われわれのインフラストラクチャ内で、1件のツイートを通過させる」のに必要なエネルギーを計算したと述べた。それには、Amazonのホステッドストレージ、インターネットやモバイルネットワーキング、そして、ユーザーがツイートに使用しているデバイスが消費するエネルギーが含まれるという。
Googleは規模が大きいため、Twitterよりも遙かに多くのエネルギーを使用している。しかし、Twitterは効率性の向上を検討しているようだ。これは、経済的な観点だけから見ても、非常に理にかなっている。なぜなら、それによって運営コストを削減できるからだ。Krikorian氏は、「われわれには、まだまだ改善の余地がある。これからも自分たちの効率性向上に努めていく」と結論づけた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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