検索サービス「NAVER」を運営するネイバージャパンは3月30日、“話題”に特化した検索サービス「NAVERトピック検索」を公開した。NAVERのトップページもリニューアルした。
トピック検索は、いま話題になっている情報を効率的に知るためのサービスで、以下の3つの検索結果から構成される。
これらの3つの検索を総合して5段階の「注目度」を算出。注目度が1以上のキーワードで検索した場合に検索結果がトピック検索に切り替わる。1に満たないキーワードは通常の検索結果画面が表示される。
ニュースはGoogleニュースのようなニュース検索サービスに近い。ホットリンクは話題のキーワードに対して、どのようなサイトが人気があるかを表示する。各サイトがどれだけ話題になっているかはTwitter、はてなブックマークなどの引用数を組み合わせた独自の話題度でランキングする。リアルタイムはTwitter、ブログ、ニュースサイトなどから最新の情報を拾い、検索結果でスクロールして表示する。1日、1週間、1カ月と期間を区切って検索することもできる。
この3つをトピック検索としてまとめることで、最新のニュースと、それに対する人々の反応を一箇所で確認できるようにした。
「たとえばYahoo!ニュースを見た後に、ほかの人はどれだけこのニュースを気にしているんだろうと思ってTwitterやブログを見る。逆にある話題をTwitterで見つけたらニュースサイトでソースを確認したくなる。そういうことを無意識にやっている人は多い。そうした別々の場所で行われてきたことを、トピック検索はまとめて提供する」(ネイバージャパン事業戦略室室長の舛田淳氏)
トピック検索は、Twitter、ニュース、ブログ、ソーシャルブックマークなどの外部プラットフォームにおける盛り上がりをランキングの指標に組み込んでいる点も特徴だ。
従来、検索サービスがトレンドを計測するときには、検索クエリ数など自社の指標のみが用いられることが一般的。そこにあえて他社の指標を利用するのは、「1社でできることは限られているし、ユーザー属性も偏ってしまう。Twitterやはてなブックマークをはじめネット上のソーシャルな活動をすべて対象に、本物の話題度を出したかった」(舛田氏)という理由からだ。
NAVERはこれまで「探しあう検索」をコンセプトに掲げ、NAVERまとめのようなコミュニティサイトの要素を組み合わせた検索を特徴としてきた。今後はネットコミュニティによる話題生成をいかに支援し、集め、検索結果として提供するかに重点を置く。
「検索とは社会的な話題、あるいは自分にとっての話題を探す行為。『いま話題になっている情報がわかるのはNAVER』という価値を提供したい」(舛田氏)
写真編集サービス「NAVERフォトエディター」、オンラインストレージ「Nドライブ」、ミニブログサービス「pick」。最近はNAVERが新サービスを公開するたびに、「NAVERは何の会社かわからない」「本当に検索の会社?」と周囲から疑問の声が挙がっていたそうだ。だが舛田氏は、「意図的にそうしてきた」と明かす。ユーザーがネット上で話題を作り出す手助けがしたかったのだという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス