少なくとも1つの統計において、Googleの「Chrome」が世界ブラウザ利用シェアで「Safari」を追い抜いた。
Net Applicationsのブラウザ利用シェア測定は、同社のウェブサイトネットワークへの訪問に基づき、個人のブラウザ利用を追跡している。Computerworldの米国時間12月15日の記事によると、12月6日から12日までの1週間に実施されたNet Applicationsの測定で、1位の「Internet Explorer」、2位の「Firefox」に次いで、Chromeが3位に入ったという。Chromeのシェアは4.4%で、Safariの4.37%を上回った。
Googleは12月8日、「Mac OS X」向けとLinux向けのChromeベータ版をリリースした。それまで、これら2つのOSに対しては、開発者向けチャンネル版しか提供されていなかった。「Chromium」の開発カレンダーによると、Googleは2010年1月12日に「安定」版をリリースする計画だという。
これらの利用シェアの数字は、割り引いて考えるべきだ。0.03ポイントの差は、たとえ現実世界の人数としては大きくても、割合としてはごく小さく、Net Applicationsが2009年8月に統計手法を変更したところ、5月のSafariのシェアが8.43%から3.7%に改訂されるなど、大幅な変動があった。また、週ごとの統計にも変動があり、Firefoxのシェアは11月のある週に25%を突破したが、11月全体の平均では24.72%だった。
Net Applicationsの統計の信頼性をどうみているのか、ブラウザメーカー各社に尋ねたところ、回答はおおむね好意的だったが、熱烈な支持ではなかった。
とはいえ、細部の正確さは別としても、Chromeのシェアは上向きに推移している。Chromeの2009年11月の利用シェアは3.93%で、Safariの4.36%を下回っていた。
Googleは、最初の検索サービスのプロモーションではクチコミに頼ったが、Chromeについてはより能動的に普及を促進している。最近の例は「Chrome for Christmas」サイトだ。ネットユーザーはこのサイトを使って知人にメールを送り、Chromeをギフトとして贈ることができる。
Firefoxは、OSにバンドルされないブラウザが成功し得ることを証明した。Chromeは、もし成長を維持できれば、その考えが偶然ではないことを示せるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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