Mozilla Messagingは米国時間12月8日、「Thunderbird 3」正式版をリリースした。そして、この「Outlook」の代替製品のベータ版開発に注目してこなかったユーザーのために言っておくと、Thunderbird 3には気に入るべき点が多くあるという。リリースが予定より大幅に遅れてしまったが、Thunderbird 3は「Windows」と「Mac」、Linuxに対応しており、多くの新機能が追加されたほか、長らく待望されていた改善が施されている。具体的には検索およびメッセージのインデックス化、タブサポートが見直されたほか、セットアップウィザードが改善されて、新アカウントのセットアップを迅速かつ容易に行えるようになった。
カレンダー機能を持つアドオン「Lightning」は含まれていない。Mozillaは当初、この拡張機能をThunderbird 3に組み込む予定だったが、2009年2月に方針を変更し、ダウンロードするかどうかはユーザーに委ねることに決めた。Thunderbirdは「Microsoft Exchange」をサポートしているが、デフォルト状態のThunderbirdは、カレンダーおよびミーティング機能を搭載しない。また、Lightning用の「Google Calendar」アドオンというのものが存在し、Googleユーザーはカレンダーを連携できる。
Lightningを追加しない場合でも、Thunderbirdは非常に優れたデスクトップベースの電子メールクライアントだ。ThunderbirdはOutlookの代替製品であるというだけでなく、さまざまなウェブメールプロバイダー向けのオフライン、またはローカルストレージツールとしての役割も果たす。「Gmail」との連携機能は少し前からThunderbirdに実装されていたが、Thunderbird 3では、Gmailの特定フォルダの認識や統合の改善など、いくつかの強化が施されている。「Sent(送信済みメール)」および「Trash(ゴミ箱)」フォルダ、そして、Gmailの英語以外のバージョンなどが改善の対象だ。またThunderbird 3 では、「All Mail(すべてのメール)」フォルダが「Archives(アーカイブフォルダ)」として使われる。
Thunderbird 3におけるキラー機能は、間違いなく検索機能だろう。最も明白なライバルである「Microsoft Outlook」は、MozillaがThunderbirdユーザーに提供している細かなコントロールに匹敵するような機能は備えていない。新しい検索バーは、インターフェース上部を占めており、デフォルトである全メッセージの検索を、メールの特定部分を対象とした検索に変更できる。件名、送信者、受信者、CC、メッセージ本文、およびこれらの組み合わせを使った検索が可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」