電通、ヤッパ、産経デジタルの3社は11月26日、電子新聞の携帯端末において、動画などを使った新しい広告の実験をすると発表した。まず、本田技研工業とソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの協力のもと、iPhoneアプリ「産経新聞iPhone版」において11月26日より1週間配信する。
電通はヤッパと組んで、電子新聞や電子雑誌における新たな広告配信手法を開発した。動画広告の配信や電子クーポンの配布、企業サイトへの誘引などができるという。
新広告では、従来の新聞紙面の広告枠では伝え切れなかった量の情報を伝えることが可能。iPhoneならではの操作性を活用したクリエイティブを実現するという。GPS機能との連動やサイトへのリンクなど、携帯端末ならではの機能を活用した広告もできるとしている。
例えば本田技研工業の広告では、広告枠の中でハイブリッドカー「インサイト」が回転し、新聞紙面上を走り回る。その後に登場するボタンを押すと、GPS情報から取得した最寄のディーラーを地図で表示するほか、電話での問い合わせや資料請求できるようにする。また、より詳細な情報が掲載されている企業サイトへも誘導する。
また、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの新聞広告では、新しく配給する映画「2012」のプロモーション・ムービーをそのまま動画で視聴できるようにし、最寄の映画館情報や、公式サイトへのリンクも表示する。
電通、ヤッパ、産経デジタルの3社は今後も、本格的な広告配信へ向けての実証、分析を進める。また、電子雑誌有料配信サービス「MAGASTORE」においても、今回開発した電子広告配信の新手法を展開。各通信キャリアのスマートフォンなどへも拡大していく予定としている。
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