Salesforce.comは米国時間11月18日、社内業務用のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Salesforce Chatter」を発表した。これまでは個人利用が中心だったSNSを企業向けに味付けしたものだ。
Salesforce Chatterでは、同僚との連絡のためプロフィールを設定したり、現在の自分の状況を表示して今手がけていることを伝えたり、人やアプリケーションからのフィードを購読したりできる。また、共同作業のためにグループを作り、更新情報やコンテンツを共有することも可能だ。さらに同サービスは、現在盛り上がっている2つのSNS、TwitterおよびFacebookを組み入れている。
Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は、サンフランシスコで開いた同社主催のカンファレンス「Dreamforce」の席上でSalesforce Chatterを発表した。同氏によれば、このカンファレンスには1万9000人が詰めかけたという。Salesforce.comは、一般にクラウドコンピューティングと呼ばれるウェブベースのサービスの推進役として名高い企業だ。
Benioff氏は声明で、Salesforce ChatterはSalesforce.com社内でその威力を発揮していると述べている。「Facebook上の会ったこともない人について、自社の社員についてよりも詳しく知っているというのは、どういうことだろう? 今はSalesforce Chatterを通じて、会社からの声がわたしにも届いている。当社の社員は必要なコラボレーションに好きなモデルを使うことができる」
IT関連のコンサルティングと分析を手がけるGartnerは、ソーシャルネットワーキングが企業に広く受け入れられるとみており、実際、「LinkedIn」など、一部のSNSはビジネス向けという面を持っている。
Salesforce.comによると、Salesforce Chatterは2010年に登場の予定だという。同社の有料サービスに組み込まれるほか、Salesforce Chatter、「Salesforce Content」「Force.com」が使えて1ユーザーあたり月額50ドルの「Chatter Edition」も新たに発売される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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