UPDATE Windows向けに「Google Chrome」最新ベータ版が米国時間11月2日にリリースされ、より多くの人々がブックマーク同期機能を使ってみる機会に恵まれそうだ。
Googleは8月、ブックマーク同期機能を搭載した開発者プレビュー版を初めてリリースしたが、ついにChromeのバージョン4.0.223.16により、さらにテストが進められたベータ版でも配布が開始された。しかしながら、まだMac OS XおよびLinux向けのChromeの最新ベータ版は用意されていない。
GoogleのAnthony LaForge氏は動画による説明の中で、複数のPC上で同じブックマークの利用を進める方法を、やや興奮気味に解説している。確かに優れた機能ではあるものの、少し現実的な見方をすると、Chromeのブックマーク同期機能は、パラダイムシフトというよりはキャッチアップの様相を強く呈している。たとえば、人気があるChrome用拡張機能「Xmarks」では、単に複数のPC上のみならず、多くの異なるブラウザ間でもブックマークを同期可能である。
また、Chromeはメッセージベースの同期技術というスマートな性能を備えるものの、もし「iGoogle」や「Google Toolbar」ともリンクするGoogleのブックマークサービスと同期するならば、さらにChromeのブックマークは魅力的になるだろう。
拡張機能について語るならば、4.xバージョンへと上がったChromeの最大の特長の1つに、拡張機能を調整できるようになることが挙げられるものの、Googleが拡張機能のインターフェースを改良しているため、ベータ版での機能調整はできなくなっている。Chromeは、3つのバージョンでリリースされている。最も安定性には欠けるものの高速な開発者プレビュー版、より安定性を増したベータ版、そして、幅広いユーザー層向けの安定版である。
4.xバージョンには、ベータ版や安定版で提供されるかどうかは定かでないが、他の重要な新機能も追加されている。Googleの「Native Client」技術は、そのうちの1つであり、セキュリティ面での高度な機構を備えながら、PCプロセッサに直接アクセス可能なJavaScriptアプリケーションが実現する。さらに、「WebGL」技術により、似たようなアプローチでハードウェアアクセラレーションを用いた3Dグラフィックスのインターフェースが提供される。
どちらの技術も、ウェブベースのアプリケーションの性能向上および改良を劇的に進められる可能性を秘めた機能となっている。Googleが、ブラウザベースのOSとなる「Chrome OS」の開発に取り組んでいることを考慮に入れるならば、これは非常に興味深い展開である。
Mac版はまだベータ段階にはないが、優先事項ではある。
「今度の6日の目標は、Mac P1 M4リリース障害バグのうち、われわれが把握しているものを片手で数えるようになることだ(現在は20件台)」とChromeプログラマーのMike Pinkerton氏は2日、メーリングリストで述べた。P1バグはPriority One(優先順位1)、M4はマイルストーン4つまりバージョン4.0を示す。
さらに、 GoogleはMac版により多くの人的資源を投入する意思がある、と同氏は付け加えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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