ロサンゼルス発--検索の分野で既に他社を大きく引き離しているGoogleは、音楽ディスカバリの世界でも重要な存在になりたいと考えている。
GoogleはNews Corp.の「MySpace」、そして音楽ストリーミングサービスの「Lala」と提携し、米国時間10月28日、ハリウッドにあるCapitol Recordsの由緒ある本社ビルで、新しいGoogle音楽検索機能を発表した。この新しい音楽検索機能(10月にこのプロジェクトの存在が初めて報じられたとき、社内では「OneBox」というコード名が付けられていた)では、楽曲やアーティスト、歌詞、アルバムなどに関する検索クエリを送信すると、iLikeやMySpaceが提供するストリーミング楽曲へのリンク、さらには「Pandora」や「Imeem」「Rhapsody」に掲載されているアーティスト情報へのリンクが検索結果に表示される。歌詞検索機能は、Gracenoteとの提携を通して提供される。
「この新機能は、Google検索に直接的に組み込まれ、統合されている。特別なボタンを押す必要はない」と検索関連の製品管理担当ディレクターであるR.J. Pittman氏は、CNET Newsとの電話インタビューの中で述べた。現在のところ、ライセンスなどの問題により、音楽検索機能は米国でのみ提供される。
また、音楽ファイルを直接ダウンロードできるリンクは、Googleのページには表示されない。それらは、LalaやMySpaceによって処理される。「音楽に関する契約や販売は、パートナーがすべて担当することになっている」とPittman氏は述べた。
さらに、関連する音楽ビデオが利用可能な場合、ユーザーが検索結果内の「再生」ボタンをクリックしたときにポップアップ表示されるMySpaceのウィンドウに、MySpaceの新しい音楽ビデオポータルのビデオへのリンクが表示される。音楽ビデオがGoogle傘下のYouTubeで最も人気のあるコンテンツの1つであることを考えると、これは興味深いことだ。しかし、YouTubeの動画結果は今後も、新しい音楽結果とは別にGoogle検索に表示される予定だ。
今回の提携の金銭的な条件は、まだ明らかにされていない。「皆が自分たちの売り上げを維持しており、われわれは何も阻害していない」とLalaの創設者兼会長であるBill Nguyen氏はCNET Newsに述べた。しかし、MySpace MusicのプレジデントであるCourtney Holt氏は口が堅く、「われわれは金銭に関する詳細について話すつもりはない」と話すにとどめた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」