ハードウェアアクセラレーションを用いた3Dグラフィックスのビルトインサポートと言えば、「WebGL」が「Firefox」や、「Safari」の背後にいるブラウザプロジェクトに組み込まれている。そして今回、「Google Chrome」がこれに続く。
「現在、WebGLの準備的なサポートがChromeにコンパイルされているところだ」とKenneth Russell氏は米国時間10月7日、Chromeメーリングリストへのメッセージの中で述べた。しかしRussell氏は、WebGL自体がまだ開発段階にあり、現時点では、ChromeのベースであるWebKitブラウザ技術の新バージョンによって、非互換性の問題が発生する可能性があると警告している。
WebGLは、Chromeの最新の開発者向けプレビューバージョンで利用できる。ただし、利用できるのは、Chromeの起動時にコマンドラインスイッチの「--enable-webgl」と「--no-sandbox」が追加された場合のみ。Chromeの「Windows」向け最新バージョンは4.0.221.6で、「Mac OS X」およびLinux向けは4.0.221.8だ。
WebGLの策定は、Mozilla FoundationとKhronos Groupで始まった。Khronos Groupは、3DグラフィックスインターフェースのOpenGLを監督する団体だ。ウェブサイトを作成するプログラマーは、WebGLを利用して3Dグラフィックスを描画するように命令を出すことができる。しかし、この規格はまだ開発段階にある。WebGLの概念は、高度なウェブサイトやウェブベースのアプリケーションにとって重要な意味を持っているが、ウェブベースアプリケーションは、着実に洗練されてきてはいるもののコンピュータ上でネイティブに動作するアプリケーションにはまだ追いついていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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